ユダヤ教と迫害について

金曜日

西洋の倫理・道徳

ユダヤ教と迫害について

　金曜日は、西洋の倫理・道徳の日です。今日の題は、ユダヤ教と迫害について、です。ユダヤ教は、ユダヤ人によって支持されている宗教です。
　ユダヤ教は、キリスト教とは異なる宗教であると、考えられます。聖書にも、二種類の聖書があります。一つは、新約聖書です。そして、旧約聖書があります。ユダヤ教は、旧約聖書を信仰の経典とします。キリスト教は、新約聖書を経典とします。ユダヤ教とキリスト教は、深い関係にあります。しかし、キリスト教の信者とユダヤ教の信者とは、友好的な関係ではない、という話です。旧約聖書は、新約聖書の形成に大きな影響を与えたものです。そのため、ユダヤ教の信者とキリスト教の信者とは、友好的な関係を築くことができるように感じます。しかし、ユダヤ教の信者とキリスト教の信者とは、お互いに、相手側を自分側と区別し合っている、ということです。
　ユダヤ教の信者は、主にユダヤ人であると考えられます。ユダヤ人の迫害は、二十世紀の歴史の中にも見られます。しかし、二十世紀の歴史の中だけではなく、ユダヤ人は、歴史の中で、迫害を数多く経験したのです。ユダヤ人の民族の歴史は、迫害の歴史でもあります。まず、ユダヤ人は、キリスト教の信者によって迫害されます。キリスト教の信者ではなくとも、キリスト教の文化色の強い地域の人々から、ユダヤ人は迫害されるのかもしれません。ユダヤ教とキリスト教は、密接な関係にある宗教です。しかし、密接な関係にある宗教同士で、敵対しています。キリスト教側の信者が、ユダヤ教側の信者を悪く思っているのでしょうか。それとも、ユダヤ教側の信者が、キリスト教側の信者を悪く思っているのか、どのような状態なのでしょうか。
　ユダヤ教側の信者が、キリスト教側の信者を悪く思っているのであれば、キリスト教側の信者も、怒るのは当然のことです。しかし、ユダヤ教側の信者が、キリスト教側の信者に対して、友好的な感情を示しているのにも関わらず、ユダヤ教側の信者がキリスト教側の信者から迫害されるのであれば、問題があります。その場合は、ユダヤ教側の信者は被害者です。ユダヤ教側がキリスト教のことを悪く思っていないのであれば、キリスト教側の信者は、一方的にユダヤ教を迫害をしたことになります。キリスト教は加害者側であり、ユダヤ教は被害者側です。しかし、キリスト教側の、ユダヤ教への激怒の原因には、何らかの理由があると考えられます。理由もなく、キリスト教側はユダヤ教を激怒するものではないはずです。
　ユダヤ教がキリスト教の信者を激怒させる原因として、ユダヤ教の特質に問題があるのかもしれません。ユダヤ教の教えとしては、ただ一つの神のみを信じるべきことを主張するようです。そして、ユダヤ教の神によって救済される民族は、ユダヤ人であると考える部分があります。それらが原因で、ユダヤ教はキリスト教の信者を激怒させているのかもしれません。ユダヤ教の宗教の性質が、排他的であったのです。ユダヤ教は、自分たちの宗教こそが、唯一絶対に正しい宗教であると信じるのです。そのため、ユダヤ教は、キリスト教の信者に反感を持たれたのです。つまり、キリスト教の信者は、ユダヤ教の信者に対して、最初から憎しみの感情を持っていなかったわけです。キリスト教の信者は、ユダヤ教の信者に対して、話し合いをする姿勢を、最初は持っていたのです。しかし、ユダヤ教の信者たちが、聞く耳を持たなかったのです。ユダヤ教の信者が、他の宗教の価値を認めなかったのです。ユダヤ教の信者の態度が強情だったのです。キリスト教の信者としては、何度も、ユダヤ教の信者に対しては、対話の姿勢を求めたわけです。しかし、ユダヤ教の信者は、キリスト教の信者との対話を、拒否し続けるのです。そのため、キリスト教の信者にも、ついに我慢の限界が来たのです。そして、キリスト教の信者は、ユダヤ教を許せないようになったのです。キリスト教の信者は、ユダヤ教の信者の、強情さに激怒するのです。
　ユダヤ教の場合は、自己を批判する態度がないのです。ユダヤ教の信者は、ユダヤ教を絶対に正しい教えであるとして、信じて疑わないのです。ユダヤ教の信者は、古い教条を、そのままの形で尊守するのです。自分の態度を改めることがありません。しかし、キリスト教の場合は、ユダヤ教の場合とは異なり、自己批判の姿勢がありました。キリスト教の信者たちによって、キリスト教の解釈の問題は、様々に議論されています。議論の態度は、公開性のある態度です。ユダヤ教の信者の場合は、議論をする態度がありません。それは、閉鎖的な態度です。ユダヤ教は、多くの人々に対して、開かれていないのです。ユダヤ教は、ユダヤ人に対してのみ、都合の良い内容なのです。ユダヤ教は、ユダヤ人専用の宗教なのです。神から救済される民族が、ユダヤ人だけであると主張する宗教なのです。そして、その部分に対する、他の宗教からの批判的な意見に対しては、ユダヤ教の信者は、決して耳を貸さないのです。つまり、ユダヤ人たちは、自分たちだけが神から救済される、という内容の宗教を信仰するのです。ユダヤ教の場合は、広く人々に公開されていないのです。ユダヤ教は、ユダヤ人に限定的なのです。ユダヤ教は、万人に受け入れられるような宗教ではないのです。ユダヤ教は、ユダヤ人の民族と密接に結び付いていたのです。そのため、万人に公開できる、議論ができません。キリスト教の場合は、人間であれば、民族を問わずに、議論が公開できます。キリスト教は、批判を受け付けながら、発達したものです。ユダヤ教は、批判を受け付けず、古い状態のままの教条を守り続けています。そして、自分への批判を受け付けない反面、他の宗教に対しては、批判的な態度をユダヤ教はとるのです。そのような、閉鎖的で強情な態度のユダヤ教に対して、キリスト教は激怒するのです。
　一つの神だけを信じ、そして、自分たちの一つの民族だけを正しい、と考える宗教が、迫害されるのです。それは、ユダヤ教の場合だけではありません。人間社会においても、様々な場面に適用して考えることができます。つまり、自分だけが唯一の正しい人間であると考える場合、人々から迫害を受けることが予想されるのです。ユダヤ教を迫害したキリスト教であっても、迫害を受けています。それは、キリスト教の信者が、キリスト教のみを、唯一の絶対的に正しい教えであると信じるためです。自分の意見のみを尊重し、他人の意見を否定する態度の人間が、迫害を受けることになるのです。そのような人間は、自分のことは神に選ばれた存在であると考え、そして、他人のことは、邪悪な存在であると考えるわけです。自分は天国へ行くと考え、そして、他人は地獄へ落ちると考えるのです。「私の信仰する宗教を信じない人間は、地獄へ落ちる」と考える人物は、人々から反感を受けるものです。そのような人物が、人々から迫害を受ける理由は、その人物が、人々を地獄へ落とすことを考えるからです。それは、他人の悪口を言うようなものです。他人の悪口を言えば、他人から怒りを受けます。他人の悪口を言ってはなりません。他人のことを、邪悪な存在であると言えば、迫害を受けることになります。また、自分だけが正しいと考えることも、間接的に、他人の悪口を言っていることにつながります。他人の意見を受け入れることが重要です。他人の意見を受け入れた上で、自己主張をするのです。人間は、自己主張をすることも大切なことです。自己主張をして、自分の正しさを相手に認めさせるのです。「自分は正しい」と、勢い良く発言するのです。しかし、自己主張と同時に、他人の意見を聞き入れる態度が重要です。

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