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日曜日

時事ニュース




六カ国協議の日朝作業部会について


 日曜日は、時事ニュースの日です。今日は、六カ国協議の日朝作業部会について考えます。
 六カ国協議の日朝国交正常化に関する作業部会が、二日間開かれました。その日朝作業部会の主な議題は、日本人の拉致問題と、そして、過去の日本の朝鮮植民地支配の問題との、二つです。
 まず、日本人の拉致問題です。日本人の拉致問題が解決されなければ、日朝国交正常化は進展しません。拉致により、日本人が北朝鮮に誘拐されるのです。拉致された人は、普通の日本人としての人生を送ることはできません。拉致被害者は、日本の家族と引き離されてしまうのです。日本人が北朝鮮に拉致されれば、その日本人は、家族と会うことができません。北朝鮮では、その拉致被害者は、周囲の朝鮮人たちから差別を受けることになります。拉致被害者は、家族とも会えない上に、周囲からの特別な差別を受けて生きることになります。それは、無実の罪で刑務所に入ったようなものです。何ら罪のない人間が、刑務所に入るのです。それは、許されない事態です。その問題に対しては、拉致被害者の家族の悲しみと、そして、日本国民の北朝鮮への不信感が募ります。自分の国の人間を、国外に平気で連れ去るような行為をする国とは、国交正常化を取り結ぶことはできません。拉致問題が解決されない状態で、日朝の国交を正常化させれば、日本は、北朝鮮の拉致を容認したことになります。北朝鮮の拉致行為を見過ごしながら、日本は日朝の国交を正常化させることに賛成しないのです。日本も、北朝鮮との国交を正常化させたいと願っています。日朝の国交の、友好親善関係を日本は望んでいるのです。その実現を、拉致問題が妨害しています。日朝国交の正常化を目指すためには、日本人の拉致問題を解決するべきです。
 日本と、北朝鮮との国交を正常化させるために解決しなければならない問題は、拉致問題だけではありません。北朝鮮の核兵器の問題も、重要な点です。しかし、日本と北朝鮮との間で、特別な問題と考えられるのは、北朝鮮の核問題よりも、拉致問題なのです。北朝鮮の核問題は、日本だけの問題ではなくて、世界の問題です。そのため、北朝鮮の核問題に対しては、六カ国協議に参加する国の全体の間で討論する事柄なのです。北朝鮮の核問題は、日本と北朝鮮との間だけで解決する事柄ではありません。世界の多くの国々で協力して、北朝鮮の核問題を解決する、ということです。日本と、北朝鮮との間で、固有の問題を、日朝作業部会で話し合うのです。北朝鮮の核問題は、特に日本だけが問題視するのではありません。六カ国協議の全体が問題視する事柄です。日朝作業部会では、六カ国協議全体では討論されないような、日本と北朝鮮との間で発生している、固有の問題を討論するべきです。日朝作業部会では、世界中が問題とするような、北朝鮮の核問題を、特に討論しないのです。討論するまでもなく、世界の国々が、北朝鮮の核問題に関心を寄せているのです。そのような事柄よりも、日本と北朝鮮とだけが関心を寄せるような議題を、日朝作業部会に提出するべきです。それを考えると、日朝作業部会では、拉致問題が討論されることになります。拉致問題は、日本にとっては重大な問題です。世界全体の注目度は低いのかもしれませんが、しかし、日本国民は拉致問題を重要視します。北朝鮮の核問題の解決は言うまでもなく、さらに、拉致問題も、日朝国交正常化を目指すためには、問題を解決しなければなりません。それは、日本と北朝鮮との間では、討論の避けることのできない事柄なのです。
 そして、拉致問題の他にも、日本と北朝鮮との間では、特に国交上の問題となる事柄があります。それが、過去の日本の、朝鮮の植民地支配の問題です。その問題も、世界の多くの国々の間では重大問題に扱われないような事柄です。しかし、日本と北朝鮮との間では、国民の関心の高い事柄です。そのため、日朝国交正常化の実現へ向けて、問題を解決しなければならないのです。日本と北朝鮮とは、お互いの過去の歴史問題があります。日本と北朝鮮とは、現在も問題を抱えているのですが、しかし、現在だけではなく、過去にも問題を抱えていたのです。その過去の問題が、現在も解決されないままに残されているのです。過去の問題を解決せずに残したため、その問題に対して、現在も対処するべきことが要求されるのです。問題を先送りにしたことが原因です。問題を残せば、将来の負担になるのです。問題を未来に残してはなりません。拉致問題についても、それを解決しなければ、将来に問題が残されることになります。核問題も、拉致問題も、解決しなければ、将来まで、その問題が引き継がれてしまいます。問題を将来に残してはならないのです。過去の歴史問題が、過去に解決されていれば、それを現在の問題として扱う必要はなかったのです。日朝国交正常化の実現へ向けては、過去の問題までも解決しなければならないのです。しかし、その問題は、世界の国々が集まって解決するような問題ではありません。日本と北朝鮮との過去の歴史問題は、世界の関心の度合いは低いものです。しかし、日本と北朝鮮との間では、国交正常化のためには、避ける事のできない問題です。そのため、日本は他の国々の助けを借りることなく、北朝鮮と共に、過去の歴史問題を討論して、解決する必要があるのです。日本は北朝鮮との国交を正常化させる意思があるのなら、日本は真剣になって、過去の問題も解決させなければなりません。日朝国交正常化は、ただ待っているだけでは実現されない、ということです。日朝国交正常化を実現させるためには、問題解決に向けた行動をとらなければなりません。誰もが日朝国交正常化を望んでいるはずです。しかし、もしも望んでいるのなら、望んで、ただ待っているだけでは、それは実現されない事であり、行動が必要なのです。問題を解決した後に、日朝国交正常化が果たされるのです。
 日朝国交正常化に関しては、アメリカが手助けをするのかもしれません。しかし、日本は、アメリカの助けを借りることのないような姿勢で、北朝鮮と向き合うべきです。日朝国交正常化は、日本と北朝鮮との問題であると考えるのです。アメリカの支援がなければ、日朝国交正常化が達成できないようでは、日本の外交力が弱い証拠です。確かに、核問題に対しては、アメリカや、他の国々の力を合わせて解決する事柄であると考えられます。しかし、拉致問題と、過去の歴史問題とに対しては、日本と北朝鮮との間だけで解決すべき事柄であると考えられるのです。北朝鮮の核問題は、世界全体の問題ということで、アメリカの助けを借ります。しかし、拉致問題と歴史問題とは、世界中の人々に恐怖感を与えるような問題ではないので、アメリカの助けを借りることはできません。日本と北朝鮮とが向き合って、日朝国交正常化に関する作業部会を開き、問題を話し合うべきです。








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