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日曜日

時事ニュース




南北首脳共同宣言について


 日曜日は、時事ニュースの日です。今日の題は、南北首脳共同宣言について、です。南北首脳会談が、七年ぶりに開かれた模様です。
 南北首脳会談では、南北首脳共同宣言が発表されました。南北首脳共同宣言では、様々な事項が述べられています。その、南北首脳共同宣言での要点は、南北朝鮮半島の平和と繁栄です。平和と繁栄を、北朝鮮と韓国が、共同で目指すのです。北朝鮮と韓国とは、隣同士にある国です。そしてまた、北朝鮮と韓国とは、同じ民族同士である、とのことです。それならば、北朝鮮と韓国とは、共同で平和と繁栄を目指すのは当然のことです。北朝鮮と韓国とは、対立し合うべきではありません。しかし、北朝鮮と韓国とは、国境線によって分断されています。北朝鮮と韓国とは、分断状態なのです。分断状態は、解消されるべきです。それは、国境線を取り払うべきである、という考えではありません。北朝鮮と韓国とは、必ずしも、一つの国となる必要はありません。国の数は、一つよりも、二つあった方が、個性的であるのかもしれません。朝鮮半島の中に、二つの国が存在することは、結構なことです。しかし、二つの国は、対立し合ってはなりません。国の数は問題ではありません。国と国とで、交流を深めることができれば、それぞれの国で、個性を発揮しながら存立することができます。問題は、国と国とで、平和な交流関係を築くことができるのかどうかです。平和的な分断状態であれば、問題ありません。二つの国で、分断状態にありながらも、平和的繁栄を、共同で目指すのです。
 南北首脳会談では、北朝鮮と、韓国との、二つの国が出席します。そして、両者の国を比較した場合、より多くの問題を抱えていると判断される国は、北朝鮮の方です。韓国よりも、北朝鮮の国の方が、問題の多い国なのです。そのように判断される大きな理由の一つとして、北朝鮮の核問題があります。その北朝鮮の核問題は、朝鮮半島の平和の実現の妨げとなるものです。北朝鮮が核兵器の保有を破棄すれば、朝鮮半島の平和の実現に近づくことができます。そのため、南北首脳会談では、北朝鮮の核問題に対して、盛んに討議されるのは、当然のことであると考えられます。しかし、南北首脳会談においては、北朝鮮の核問題に対する議論は、最大の焦点ではありませんでした。北朝鮮の核問題は、会談において、様々な重要問題の中の一つであったのです。核問題は、会談での、最大の重要事項ではありませんでした。その理由としては、北朝鮮は、核問題のことを、アメリカと一番に話し合う姿勢だからです。北朝鮮は、六カ国協議にも参加しているのです。南北首脳会談は、北朝鮮と韓国とが出席するものです。アメリカは、南北首脳会談には出席していません。アメリカと韓国とを比較した場合、アメリカの方が、強大な国であると考えられます。そのため、韓国よりも、アメリカの方が、大きな圧力を北朝鮮に対して持っているのです。北朝鮮は、圧力の大きい国との協議を優先させます。現在、核問題に対しては、アメリカと北朝鮮とで、協議中なのです。北朝鮮としては、韓国の対応よりも、アメリカの対応の方を重視しなければなりません。韓国が、もしも、アメリカよりも強大な国であれば、北朝鮮の韓国への態度も異なります。しかし、現在、韓国よりも、アメリカの方が、国際的な圧力を強く持っています。そのため、北朝鮮は、核問題に対しては、南北首脳会談での討議よりも、六カ国協議での、アメリカとの討議を優先させるのです。南北首脳会談においても、北朝鮮の核保有の問題は、解決すべき重要な問題です。朝鮮半島の平和の実現のためには、北朝鮮は核兵器を放棄するべきです。北朝鮮が核兵器を保有する限り、朝鮮半島は緊迫した状態が続きます。南北首脳会談での、韓国との討論では、北朝鮮に、核兵器を放棄する決定をさせませんでした。それは、北朝鮮の核問題が、国際的な問題である、ということです。韓国が北朝鮮に申し入れをすれば、北朝鮮の態度が大きく変わるのでもない、ということです。韓国に大きな力があれば、話は別です。南北首脳会談において、韓国の力が、国際的に非常に大きなものであれば、韓国には大きな期待を寄せることができます。韓国に、優れた外交能力がある場合にも、韓国に期待を寄せることができます。韓国に優れた外交能力があれば、韓国は北朝鮮に対して、要求を受け入れさせることができます。優れた外交手腕によって、核兵器の放棄を実行させることができます。しかし、韓国には、韓国の持つ力というものがあります。韓国も、自分の持つ力以上のことはできません。無理をするべきではありません。確かに、韓国には、直接に訴えることで、北朝鮮の核兵器を放棄させる影響力を持っていないのかもしれません。しかし、韓国の力でもできることから、地道に北朝鮮を説得し続けるのです。場所としては、アメリカよりも、韓国の方が北朝鮮に近いのです。地理的条件では、韓国はアメリカよりも優位な立場にあります。
 そのような、北朝鮮と韓国の、地理的条件を生かした提案が、南北首脳共同宣言の中に含まれています。それが、北朝鮮と韓国との、経済協力事業です。それは、北朝鮮と韓国とで、工業団地や、鉄道の開発を、共同で行うものです。その内容は、北朝鮮と韓国とで、地域密着型の関係を築く事業です。北朝鮮が核兵器を持つに至った原因として、北朝鮮の国内状況の都合を考えることができます。その北朝鮮の国内事情に対して、韓国との経済協力事業が影響を与えれば、北朝鮮の核兵器の廃絶にもつながると考えられます。韓国の北朝鮮への経済協力によって、朝鮮半島の平和と繁栄を目指すのです。そして、平和と繁栄の雰囲気で、北朝鮮に核兵器を廃絶させるのです。まずは、韓国のできる、地道なことから、北朝鮮との平和的関係を目指すのです。それには、地理的条件を生かした、工業団地や鉄道開発の共同経営が有効な手段となるのです。アメリカとであれば、距離があるので、地域密着型の共同事業は行えません。距離が離れていれば、親近感がありません。北朝鮮と韓国との、距離の近さによる、親近感によって、朝鮮半島の平和と、繁栄を目指すのです。
 北朝鮮の核問題は、六カ国協議の中で解決される方向です。しかし、南北首脳会談が、北朝鮮の核問題に対しては、全くの無力である、ということではありません。南北首脳会談にも、朝鮮半島の平和と繁栄をもたらす力を有しているものです。しかし、南北首脳会談は、二カ国協議であるとも考えられます。そのため、二カ国では、六カ国の力に及ばないことは、無理のないことかもしれません。そこで、南北首脳会談に、日本も参加するのです。日本が参加すれば、三カ国協議となります。北朝鮮が抱える問題に対して、日本も、会談の中に参加して、傍観者の立場をとらない姿勢です。








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