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日曜日

時事ニュース




イラク戦争について


 日曜日は、時事ニュースについて考える日です。今日は、「イラク戦争」について、考えてみたいと思います。
 イラク戦争、というものについて考えられるのは、まず、平和な国際社会を目指すこと、が、第一です。そして、イラクはイラクで平和になり、アメリカはアメリカで平和になるべきであると、私は考えています。イラク戦争を、平和的に解決するべきです。
 日本人としての不安と言えば、日本はアメリカ側の立場であることです。イラクはアメリカを攻撃するのだから、アメリカ側に立つ日本も、イラクから攻撃されるのかもしれないのです。日本は日米同盟を主張しているところがあるのです。日米同盟を強調していれば、日本はイラクから攻撃を受けるのかもしれません。
 しかし、日本はイラクから攻撃を受けるのかもしれないのだけれども、それほど、日本人はイラクからの攻撃を恐れていないのです。それはなぜかと考えると、日本はアメリカに守られているものだと、日本人は考えているからです。日本の平和はアメリカが守るだろうと日本人は考えているのです。日本の自衛隊が日本を守ると言うよりも、日本の自衛隊がアメリカの軍隊に守られているのです。日本人の気持ちとしては、もちろん、日本人の自衛隊員は一人も死んではならない、と思っているのです。日本人としては、日本人の自衛隊員が死んでしまう事に対しては、強く反対するのです。しかし、日本人の多くの人々は、それほど大きな心配もせずに、日本人の自衛隊員を、イラクへ送り込むのです。それは普通に考えれば、おかしなことなのです。自衛隊の人たちは、一人も死んではならない、と、希望しながら、死ぬかもしれない危険な場所へ、平気で送り出しているのです。相手は、訓練を受けた武装集団です。いくら日本の自衛隊員が訓練を受けて、武器や防具を備えていたとしても、命の保障はありません。場所は日本ではないのです。自衛隊員といえども、私たちと同じ、一人の人間なのです。自衛隊だから特別強いのだろう、と言っても、一人の人間であることに変わりありません。イラクの武装集団は、日本の自衛隊員に対して、兵糧攻めを仕掛けてくるのかも分かりません。日本の自衛隊員への、食糧の補給路を断つのです。また、日本の自衛隊員が水を飲めないように、川の流れをせき止めるかもしれません。また、川にダイオキシンを流したり、毒入りのミネラルウォーターやジュースを日本の自衛隊員に送ったりするかもしれません。特に、イラクは日本よりも暑く、水不足かもしれませんから、飲み水の確保は重要なことです。しかし、常に日本の自衛隊員へ、新鮮な飲み水を送り続けられるかどうかは分からないのです。そのように、日本の自衛隊員の命は、決して十分に保障されてはいないのです。
 しかし、それにも関わらず、日本人は日本の自衛隊を安心してイラクへ派遣しています。それはなぜでしょうか。それは、アメリカの軍隊が日本の自衛隊を守ってくれるだろう、と、日本人の多くが考えているからだと思われます。アメリカの軍隊の強さは圧倒的なものだと日本人は考えているのです。そのアメリカの軍隊に守ってもらえば、日本の自衛隊はイラクへ派遣しても大丈夫だと思っているのです。国際貢献です。アメリカと手を結び、アメリカの軍隊に守られながら、日本もイラクへ自衛隊を派遣して国際貢献するのです。
 そのような事は、大体の部分では、別に、日本は間違っていないのです。問題がある部分は、多くの日本人が、「日本は弱い国だ」という感想を持つ部分です。しかしそこで、「日本をもっと強くしなければならない」ということで、日本も軍隊を持つべきだとか、徴兵制を義務化するべきだ、などと主張すると、私は右翼の人間である、ということになるのです。私も、「日本人は日本という国に誇りを持つべきだ、日本人は自信を持つべきだ」という意見には賛成です。しかし、問題は、その、「強さ加減」にあるのではないかと私は思うのです。 「日本は弱い国」であるから、もっと強い国にしよう、ということで、加熱してしまうと、今度は、「日本は強過ぎる国」だということになるのです。日本が、強過ぎる国となれば、その時は、日本はイラクへ侵略戦争を起こすようになるのかもしれないのです。日本が強過ぎる国になって、むしろ、国際貢献ができなくなるのかもしれないのです。日本が、国際社会の平和を乱すようになるのかもしれません。その時になって、「昔の弱い日本の方が良かった」などと思うようになるのかもしれません。私は、日本の「強さ加減」に対して心配します。
 イラク戦争では、平和的解決を目指して、日本も、自衛隊をイラクへ派遣するのです。アメリカの軍隊に守られながらの自衛隊の派遣であり、そのことについて、ふがいない思いを感じる人もいるかもしれません。しかし、最も重要な部分は、イラク戦争を平和的に解決させることであるのです。その部分さえ正しければ、大体よろしいのです。私たちの「平和への願い」が正しければ、イラク戦争については、大体の部分は間違っていないのです。恐ろしいと思われるのが、私たちが平和を願わないことです。日本を強い国にして、イラクへ侵略するようになった時です。そうすると、日本はイラクから、攻撃を受けることになるのです。日本は戦時体制に突入することになるのです。日本はその時、イラクからはもちろん攻撃を受けることは当然であるのだけれども、また、その他の国からも攻撃を受けることになるのかもしれません。つまり、イラク戦争に関しては、イラクもアメリカも、両方、平和な社会となるように、頑張っていくべきだ、ということだと私は思います。
 








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